WORKS施工事例

その土地で快適に暮らせるよう、工夫の詰まった伝統的な町家建築。特有の間取りデザイン・和の意匠をそのままに、傷んだ部分を補修・暮らしやすいよう少しだけアップデートした、S＆Gの町家改装実例のご紹介です。

あめ色に経年変化した竿縁天井。自然に染まるからこその味わい深い、貴重な色合いです。

火袋のある町屋特有の台所様式。炊事の際に出る煙や熱気を逃すとともに、火事の際に延焼を防ぐために火を封じる役目や室内の空気循環、採光を計る役割がありました。仕切り壁があっても明るく開放感があり、調理もはかどりそうですね。

伝統的な書院造の和室。縁側前の欄干や欄間の繊細な意匠に注目です。

住む人のいなくなった町屋はどんどん荒れ果て、次々と取り壊されてしまっています。壊すのはとても簡単ですが、一から再建するとなると膨大な費用と期間が必要になります。また伝統的な建築技術は失われつつあり、今後は再建不可能になってしまう未来が来るかもしれません。S＆Gハウジングは歴史ある京都の不動産会社として、ただ古い家を壊し新しい家を作るのではなく、こういった価値のある建物を永続的に残すことも事業の一環として行っています。